アワードとは?社内表彰イベントを行うメリットや取り入れる際の注意点を紹介

アワードとは?社内表彰イベントを行うメリットや取り入れる際の注意点を紹介

企業の宣伝やブランディング、従業員のモチベーションアップなどの観点からアワードが注目されています。

アワードは高い成果や理念を体現した従業員を対象に行う表彰であり、企業の継続的な成長や発展のためにも効果的です。

一方で、アワードは表彰内容の方向性を明確にすることや、不公平感が生まれないような工夫を行う必要もあります。

また、効果を高めるためには表彰イベントの企画を充実させることも大切です。

この記事では、アワードの基本的な知識をはじめ、社内表彰を行うメリットや取り入れる際の注意点を紹介します。

アワードとは

アワードとは

アワードとは、高い業績や成果、理念を体現した従業員を対象とした賞のことです。ここでは、アワードの定義や語源、類義語などを解説します。

アワードの定義

アワード(award)は日本語に訳すと「賞や報酬を与える」という意味があり、アウォードとも呼ばれています。

賞の中でも、数ある候補の中から審査や選考を経て選ばれた賞という意味合いが強いです。

芸術や学問など幅広い分野で使用されており、「複数の参加者の中から第三者によって選ばれる賞」とイメージするとわかりやすいかもしれません。

また、企業におけるアワードという言葉には、『社内表彰』『社内表彰式』『社内表彰イベント』といった意味合いも含まれます。

アワードの語源

アワードの語源は英語の「a ward」であり、観察するという意味を持つ「ward」と、それを強調する「a」から成り立っています。

この2つの単語から「よく観察したあとに決定する」というニュアンスに変化し、それが転じて審査員がよく考えたうえで与える賞として使われるようになりました。

アワードの類義語

アワードの類義語として、リワードやプライズなどが挙げられます

リワードはアワードと同じルーツを持ち、見返りを与えるという意味があるため、金銭による報酬や褒美などを与えるという意味です。

そのため、アワードが選考の末に与えられる賞であるのに対し、リワードは何かの見返りとして与える報酬という違いがあります。

一方、プライズはヨーロッパで戦利品として使われてきた言葉であり、競争で勝者に与えられる商品を指す言葉です。

そのため、コンテストのように競争性を伴うようなイベント時に使われる傾向にあります。

社内表彰イベント・アワードのメリット

社内表彰イベント・アワードのメリット

社内表彰イベント・アワードを行うことで、さまざまなメリットが期待されます。ここでは、メリットを紹介します。

企業理念や方向性を示す機会につながる

企業理念・方向性を従業員に示す機会を作ることは、社内表彰イベント・アワードを開催するメリットの一つです。

表彰の基準が企業理念や方向性に合ったものであれば、目標を達成するための努力は企業理念に沿っていることになります

また、日々の業務に前向きに取り組んでいる従業員を表彰することで、他の従業員は「自分もこうすれば認めてもらえる」と気付くきっかけになるでしょう。

特に、入社して日が浅い従業員だと、具体的にどのような行動を取ったらいいのか分からず悩みを抱えるケースも少なくありません。

表彰で目指す方向性が明確になると、これまで以上に能力を発揮できるようになります。

従業員の目指す方向性が統一される

社内表彰イベント・アワードを行うメリットは、目の前で表彰されることにより、参加している従業員が自身に足りない部分を理解できることです。

また、表彰や評価の基準を明確化し表彰することで、企業のMVVや目標、目指していく方向性がより明確化できるメリットもあります。

その結果、従業員が同じ方向に向かって事業に取り組むことができるようになり、方向性が統一されて生産性の向上にもつながるでしょう

また、メンバーがそれぞれ自分の役割を把握することで、目標に向かってベストを尽くそうと努力できる環境になります。

他の従業員と認識が共有されることにより、スムーズなコミュニケーションを実現できる点もメリットといえるでしょう。

モチベーションの向上や離職率の低下につながる

社内表彰イベント・アワードを通し、努力している従業員を讃えることでモチベーションの向上や離職の低下にもつながるでしょう。

また、多くの人から称えられる表彰対象者を目の当たりにすることで、表彰対象者以外の参加者も「次は自分が壇上に」と思えるようになります。

このように、社内表彰イベント・アワードは表彰対象者はもちろん、表彰対象者以外の参加者のモチベーションアップも期待できるでしょう。

また、役職や勤務年数に関係なくフラットに評価を行うことにより、若手社員の早期活躍を促すことも可能です。努力しているプロセスに対して正しく評価することで、やる気のある優秀な人物の離職を防ぐ効果も期待できるでしょう。

さまざまな部署の活躍が可視化される

社内表彰イベント・アワードの実施によって、異なる部署が同じ会場に集まるため、それぞれの部署の活躍が可視化できるメリットもあります。

普段なかなか評価されにくい部署も、多くの人の前で評価されることにより、自身の仕事に誇りが持てるようになるでしょう。

例えば、営業部署において契約数は明確な数字で表わせるため評価しやすいですが、契約後の実務対応は評価されにくい業務です。

実務対応も適切に評価し、社内表彰イベント・アワードで表彰することにより、実務対応の仕事の重要性や大変さを知ってもらう機会になります。

社内表彰イベント・アワードを取り入れる際の注意点

社内表彰イベント・アワードを取り入れる際の注意点

社内表彰イベント・アワードはさまざまなメリットがあるものの、成果を出すためにはいくつか注意するポイントもあります。

ここでは、社内表彰イベント・アワードを取り入れる際の注意点を紹介します。

表彰内容や方向を明確にする

社内表彰イベント・アワードを取り入れる際は、他の参加者が「表彰式内でなぜ表彰されているのか?」という疑問を感じないように、表彰内容や方向性を明確にすることが大切です。

多くの人の目に触れる機会がある表彰式では、他の参加者が納得できる理由で表彰されていないと、反感を買う可能性もあります。

そうならないためにも、「利益に貢献した」「社内環境を改善した」などの項目を作り、表彰に関するガイドライン(規定)を作成しましょう

また、どれくらいの期間で運用するかを決め、期間に沿った基準を設定し、達成できるかどうかの判断も行う必要もあります。

評価内容は組織への貢献も含ませる

社内表彰イベント・アワードの評価内容を設計する際には、個人の成果だけにフォーカスするのではなく、組織への貢献を含めることも大切です。

表彰された個人が大きな成果を出していたとしても、チームの成果が下がっているようであれば意味がありません。

評価内容を個人の成果だけにすると、従業員同士で足の引っ張り合いが起こり、ノウハウや情報が共有されない可能性もあります。

そのため、評価内容は個人の成果に加えて、組織全体に貢献できたかどうかも含めて決めましょう。

不公平感が生まれないようにする

社内表彰は従業員全員を巻き込み、「自分には関係ない」「あの人が受賞するのはおかしい」といった不公平感を生じさせないようにする必要があります。

そのためには、選考基準や参加方法、選考プロセスを明確化し、参加者全員が納得できるような賞を作ることが大切です。

また、何度も表彰イベントと接点を持つ機会を設け、従業員の意識を高めていくことも重要となります。

賞の内容は、「職場の雰囲気を明るくする」「前向きな姿勢」など、成果以外にスポットを当てた賞も作ることをおすすめします。

また、社内表彰イベントでは表彰理由をわかりやすく説明し、「次は自分が壇上に」と思えるような栄誉感ある演出も大切です。

従業員が喜ぶ賞にする

社内表彰イベント・アワードの効果を高めるためには、従業員が喜ぶ景品の贈呈や演出を行うことも大切です。

表彰式では、商品券やカタログギフトなどの景品を渡すのが一般的であり、実用的で誰が受け取ってもうれしいものを用意しましょう。

また、景品だけでなく表彰イベントの内容や演出なども、従業員の満足度に大きく影響する要素となります

例えば、表彰式の舞台を栄誉あるステージにしたり、個人にフォーカスした感動の演出を行ったりすることも効果的といえるでしょう。

他にも、全参加者が注目して讃えるようなプログラムを組むことで、受賞した従業員は特別感を得て仕事への誇りを高める効果も期待できます。

また、表彰者の家族をオンラインで招待できるようにすると、さらに満足度は高まります。

他の従業員も、「自分も来年は受賞できるように頑張ろう」とモチベーションアップにつながるでしょう。

社内表彰イベント・アワードを作るポイント

社内表彰イベント・アワードを作るポイント

社内表彰イベント・アワードを作る際には、ゴールや予算を明確にすることが大切で、専門会社に依頼する方法もあります。

ここでは、社内表彰イベント・アワードを作るポイントを紹介します。

ゴールを明確にする

社内表彰イベント・アワードを作る際には、表彰にどのような役割を持たせるのか、目的やゴールを明確にすることが大切です。

そのためには、経営陣が理想とする企業や従業員の姿を明確にし、求める社員像や想いを話し合っておく必要があります。

表彰の評価基準は、従業員に「企業が何を大切にしているか」や「企業が求める従業員の行動指針」として受け止められます。

そのため、ゴールが明確になっておらず、どのような理由で評価されているかが曖昧だと従業員に不信感を持たれてしまう可能性もあるため注意が必要です。

予算を明確にする

社内表彰イベント・アワードを行う目的やゴールが決まったあとは、どれくらいの予算をかけられるかを明確にします。

社内表彰イベントでかかる費用としては以下が挙げられます。

  • 会場
  • ステージセット
  • 照明や音響
  • 機材
  • オペレーター
  • MC
  • 表彰状
  • 景品
  • 受付スタッフ
  • 進行スタッフ

社内リソースでカバーできる部分もあれば、外部発注が必要になるケースもあるため、どれくらいの費用が必要になるか調べておく必要があります。

また、社内表彰イベント・アワードは定期的に開催し、従業員に定着させることも大切であるため、開催頻度やそれに伴う予算も想定しておきましょう。

専門会社に依頼する方法もある

社内表彰イベント・アワードを価値あるものにし、従業員のモチベーションアップにつなげるためには専門会社に依頼するのもよいでしょう。

イベントを行うためには会場の手配や運営、演出など、さまざまな手間や費用がかかり、他部署との調整が必要になる場合もあります。

また、大規模な催しになるほど表彰の数も増え、受賞者を選定するだけでも各部門との調整が必要となり、手間がかかります。

社内表彰イベントを無事終わらせることに精一杯となってしまい、十分な効果が得られない可能性もあるでしょう。

一方、専門会社に依頼すれば企画や会場の手配、演出など、すべてをワンストップで任せることもできます。

表彰式をやって終わりではなく、次につながるステップの計画を立てるためにもプロの力を借りるメリットは大きいです。

また、表彰イベントを自社のみで行っていると、毎年同じような内容になってしまい参加者も退屈に感じてしまいます。

時代に合わせて表彰イベントを変化させていくためにも、専門会社に依頼することをおすすめします。

まとめ

この記事では、アワードの概要や社内表彰イベントを行うメリット、取り入れる際の注意点を紹介しました。

社内表彰イベントは企業理念や方向性を示す絶好の機会であり、従業員の離職率の低下やモチベーションアップ向上につながるメリットがあります。

一方で、表彰内容や方向、評価基準を明確化しておかないと不公平感が生まれるため、参加者全員を巻き込んだ施策展開も欠かせません。

JTBコミュニケーションデザインでは、モチベーションが向上する社内表彰イベント・アワードを提案・提供します。

時代の流れとともに高まるオンライン/ハイブリット開催にも対応し、リアルに劣らない一体感の醸成や感動体験を提供し、従業員のやる気を高めます。

また、当社では会場の手配から当日のイベント運営までトータルで手配可能です。費用や実施内容まで一括管理を行い、費用対効果を最大限に高めます。

事前施策から事後対応までしっかりプロデュースし、課題やビジョンに沿った最適な企画やイベント演出を行いますので、まずはお気軽にお問い合わせください。