株式会社NTTデータNJK 様 【周年イベント】オンラインでギネス世界記録™を達成:NJK One FES

システム開発、エンべデッド(*)、ソリューションサービスの三位一体により、独自の事業展開で強みを発揮してきた株式会社NTTデータNJKは、2020年に創立50周年を迎えた。新型コロナウイルスの社会的な蔓延の中で迎えた記念すべき節目において、開催に踏み切ったフルオンラインでの周年イベントはどのように開催されたのか。その原動力は、あくまでも社員たち自らの企画実現への強い意志と可能性の模索にあった。様々な困難を乗り越えて、社員が主体となって企画・立案し、JTBコミュニケーションデザイン(以下JCD)と共に作り上げた周年イベントが、いかに成功裏に終わったのか。そこに至るまでの熱き想いを、同社実行委員会の主要メンバーに当時を振り返っていただき、語ってもらった。

 

*エンベデッドとは

レコーダーや空調機といった家電や、スマートフォン・デジカメなどの電子機器に組み込まれているコンピュータシステム。

オンラインイベント、ギネス世界記録TMへの挑戦、社員が主役。初めての連続の中で育まれた社内の一体感。

藤本氏/NTTデータNJKでは、これまでに周年事業を10年一区切りとして行ってきました。今回のイベントの前の40周年の時は、どちらかといえば社外のお客様向けにアピールする機会として周年事業を活用していました。50周年目にあたる節目の今年は、社員が主役になるイベントとして企画し、話を進めていたのです。

 

堀部氏/社内向けのイベントですから、未来へ向けての意思の共有が図れるような企画にしたかった。それこそ未来志向が体現できるイベントを模索し続けてきました。40周年のイベント時と大きく異なるのは、スタート段階から社員が中心となって運営実行委員会を始めたことでしょうか。各事業部から推薦を受けたメンバーが実行委員として本プロジェクトに参加。まず彼ら若手メンバーがやりたいことを、カタチにしていくということに主眼を置きました。

コーポレートサービス部 堀部氏


佐藤氏/私は主に企画・運営と本番でメインMCを担当しました。自分たちで何がやりたいのかというアイデアは数多く出せるのですが、いざそれを実現できるかどうかになると心許ないわけです。イベントとして成立させるためには、数多くのプロセスがありますから。いかに社員が中心となって作り上げていくといっても、さすがに私たちはこの分野のプロではありません。ですから企画のブラッシュアップから運営オペレーションなど、実施に向けての細かな作業や運営に至るまで、JCDにはとても助けられました。実際にこちらのやりたい内容をしっかりと汲み取っていただき、私たちが想像した以上のプランをカタチにしてご提案いただき、さすがプロの仕事だと思ったものです。

第1ビジネスソリューション事業部 佐藤氏


 

50周年イベントの参加を通して全社員がひとつになる。そして社員一人ひとりにフォーカスして全員が主役になるという想いを込めたテーマ“One”の元で、本プロジェクトを作り上げていくことから始まりました。イベントの目玉として社員全員を巻き込みながら世界一を目指すギネス世界記録TMへ挑戦するというコンテンツは、私たちだけでは生まれなかった案です。もちろん私たち自身でも企画案をより良いものにしていくために、様々なリクエストをJCDサイドに投げかけました。それに対して、こちらの考えをしっかりと把握していただき、我々の想像を超える思いもつかないような提案を投げ返してくれる。意思疎通のキャッチボールが上手にできたのも、お互いが本イベントの意義や目的をしっかりと把握していたからこそ、ひとつの目標に向かって一緒に企画を膨らませられた成果ではないでしょうか。

 

藤本氏/弊社はこれまで事業部間での交流がそれほど活発ではありませんでした。未来志向で発展していくためには、今後全社一丸となって取り組むことが欠かせません。その意味では50周年を迎えるこの機会のイベントは、振り返ってみると、社員が一体化を実感できるとても良い機会になりました。

オリジナルソリューション事業部 藤本氏


あきらめない想いから、飛躍的なパワーが生まれ、それが今までにないイベント実現へとつながった。

山本氏/当初はリアルなイベント案を考えていたので、会場を選定したり、演出やコンテンツ案を練っていました。そこにきて今般のコロナ禍です。世の中の多くのイベントが中止に追い込まれる中で、弊社の50周年イベントも一時は開催が危ぶまれる声が多かったのも事実です。実現できたとしても、それこそ部署間での飲み会のような小さな集まりで終始するか、逆にとてつもなく大きな会場を用意しなければいけないとか。周りの人も今回は中止になるのもやむを得ないと、次第に諦めムードが漂ってきました。それでも、なんとかして実現したかった。

メディアドライブ事業部 山本氏


 

堀部氏/プロジェクトメンバーが皆、これまで頑張ってきたのを知っている訳ですから、諦めたくなかった。このような現状のなかで、まず、私たちができること、やりたいと思えるコンテンツをいろいろと模索したわけです。JCDからのオンラインイベントの提案を受け、何もリアル開催にこだわる必要はないという思いがメンバーそれぞれに膨らんできました。むしろオンラインイベントならより面白く開催できるんじゃないかと。こうしてイベント開催への新たな可能性を見つけたのです。

 

藤本氏/最初は皆、今回の周年事業は延期になるだろうと思っていました。ただコロナ禍もいつ終息するかもわからない状況において、最初は効果も疑心暗鬼だったオンラインという手段が、運営を進めていく中で徐々に最善の策だと思えるようになりました。対面型のイベントではそれこそクラッカーを鳴

らしたり、みんなで掛け声を掛けるなど、盛り上げるための手段は様々にあります。果たしてオンラインではどうするべきか。なかなか我々では考えが及ばない時に、いつもJCDに相談を投げかけさせていただきました。おかげさまで、オンラインイベントならではの盛り上げる手段をたくさんご提示いただけましたので、これは成功するんじゃないかと、企画を進めていくうちに意識が変わっていくのを実感しました。

 

佐藤氏/“One”というテーマを実現する上で、私はむしろオンラインの方が良いのではないかと考えていました。NTTデータNJKは首都圏以外にも拠点があるので、全社員が同じ時、同じ場所に一堂に会するのは現実的に難しいのです。それがオンラインならば可能にしてくれる。自分の中では「これはやるしかない!」と確信したものです。

 

中村氏/通常の業務でオンラインを使っているので、50周年イベントをオンラインでやろうと発表した時も社内の反応が良く、すんなりと受け入れられたように思えます。むしろ新型コロナの感染リスクを考えたら最善の策じゃないかと。

第2デバイスコミュニケーション事業部 中村氏
※リモートにて取材ご対応いただきました

 


堀部氏/
若手メンバーが一年をかけて業務の合間に苦労して準備してきたものを、延期するのはとても忍びない。ものすごく熱意をもって取り組んできた姿を見てきましたから。だからこそオンライン開催の提案を受けた時には、成功する・しないということより、まずやってみようという想いが強かった。そして弊社の社長から「オンラインイベントは、IT会社らしくて良いじゃないか」と一言あったのも事務局としては強力な後押しになりました。役員による経営会議でも、オンライン開催について懸念する声はなかったです。むしろどうやってギネス世界記録TMを達成しようかという話題に終始していましたよ(笑)。

社長直命!司会進行は社員MCで行うべし。

佐藤氏/当日のメインMCは私ともう一名で務めました。当初はプロの司会者にお願いする予定でしたが、検討会議の場で社長から司会進行をはじめ、イベントコンテンツの大喜利「N-1GRAND-PRIX」や「なんでもアンケート」などのMCも社員が行うよう求められたのです。「自分たちのイベントなのだから、自らの手でやるべきだ」との言葉に、後押しされて司会を引き受けました。自分としては正直、大丈夫かと不安な気持ちが先行していました。実際にカメラを前にしたときは、とても緊張したものです。ただJCDのスタッフが見本をみせてくれて、それを真似すれば良いんだと思った時から吹っ切れましたね(笑)。

 

山本氏/これまで経験のなかったことの連続に最初は戸惑いましたよ。よくテレビなどで司会者が話しているのを見ていると一見簡単そうに思えますが、自分でやるのとは訳が違います。今回は当日までに複数回に分けてリハーサルしました。まずはリモートで台本の読み合わせ、続いてスタジオで実際にカメラを前にして実演。そして本番さながらの環境でリハーサルを行いました。自分でやってみるとカメラ目線を気にしたり、台本通りに司会進行したり、カンペを読んだりとやることが盛り沢山。本番では、司会中にZoomによるやりとりもあったのでとても大変でした。それでも今思い起こすと、私は練習と本番で気持ちの上でそう大差はなかったです。それがオンラインかオフラインかの違いだと思うのです。オフラインならば大勢の前に立つので緊張であがってしまいますが、オンラインでは練習の時と同じ状態で本番を迎えられるので、進行はやりやすかったですね。

 


スタンバイ中のMC担当社員様の様子

 


本番中の様子


中村氏/台本にはアドリブの部分があり、そこが皆で悩んだところでした。それでも何回もリハーサルをしたこともあり、本番では楽しんでやれたんじゃないかと思っています。当日は社員の方々にチャット機能を使ってもらいコメントなどを拾ってアドリブに活かしました。「楽しんでいるよ」「ちゃんと参加しているよ」といったコメントをリアルでもらえたのは、とても励みになりましたね。私は大喜利のMCを担当していましたが、ひとつひとつのお題に対してコメントが入ったり、結果発表で反応がしっかりと返ってくるのは、盛り上がりが感じられてよかったです。

 

佐藤氏/何よりも本番当日に一番心配していたのは、ギネス世界記録TMチャレンジです。本イベントのコンセプトワード“One”を表現するポーズ(指を1本立てて、上に突き上げる)を写真にとってアップロードしてもらうのですが、果たして皆にやってもらえるのか。事前に社内ポータルサイトや事務局から全社に周知していましたが、当日目にするまではとても不安でしたね。弊社は800人くらいの社員がいますが、達成するための500という数字が重くのしかかっていましたので。

オンラインでギネス世界記録TM達成!その瞬間

藤本氏/やはり目標数を達成できるかどうかは実行委員としては、とても気になっていたところです。本番対策ではありませんが、イベント前日にテスト投稿ができたので、私の事業部では全員がテストをしてもらって本番への準備に備えました。全員が準備をしたことで達成に向けた手応えはありましたが、発表の瞬間はとても緊張しました。そして見事記録を達成した時は、自分自身もじわじわと達成感が湧き上がってきたものです。

後日、多くの社員から「参加してよかった」という声が寄せられました。本イベントのテーマでもある全社員が「One Team」であることを再認識でき、同じ時間・体験を通じて未来を共有するといった企画当初の目的が達成できたのではないかと感じています。

 


ギネス世界記録TM達成の瞬間

 

<記録名>1時間でウェブサイトに投稿された指差しをする人の写真の最多数

<達成日>20201113

 

堀部氏/実はテレワークの比率が高い事業部からの参加についてはちょっと不安でしたね。だから投稿マニュアルもしっかり作りましたし、事前にメールや電話での周知もまめにしましたよ。その甲斐もあって、参加してくれた社員の数はとても多かったです。予想していたよりも多くの投稿があり、イベント当日にギネス世界記録TMを達成した時には、喜びを分かち合いました。今思い返しても、とても嬉しいものです。

 

佐藤氏/Zoomの画面を見ていると開始1分前に参加者の数が目に見えて増えていくんですよ。その時はとても興奮したし、500人が参加した時点でギネス世界記録TM達成できると早くも予感できました。

 

山本氏/今回のイベントが終わった後で、周りのみんなから相当いじられました。それくらい全社員がオンラインイベントに関心が高かっただけじゃなく、実際に参加してくれたんだとつくづくと感じています。初めての取り組みだったので不安材料はたくさんありましたが、なによりも自分は台本に助けられた部分が大きかった。自分の役割や進行などがきちんと確認できましたから。

 


収録スタジオ内の様子

 

中村氏/アンケートで「ギネス世界記録TMに投稿した方、挙手してください」と質問したところ、その時点でかなりの数の人が投稿していたことがわかり、その瞬間「これはギネス世界記録TM達成できるんじゃないか」と思いました。それと同時に、社員皆が参加していただけたことがとても印象的で、なにより嬉しかったです。本イベント以外にも社内コミュニケーションで大喜利の企画を担当していますが、このイベントが終わった後に、投稿数がとても増えました。今回の50周年イベントを機に社内行事などへの関心が高まった結果だと思います。

 


参加者がリモートで登場する様子

 

オンラインイベントは社内にどのような影響を及ぼしたのか?

佐藤氏/コロナ禍の中、社内の研修や事業部方針発表など会社のイベントが軒並みオンライン化されています。それでもNJK One FESが社内のオンラインコミュニケーションを広げるきっかけになったのではないかと感じています。本イベントを通して、オンラインでコミュニケーションをとることへの抵抗感というものはまったくなくなりましたからね。

 

山本氏/今回のオンラインイベントは社内風土・環境の変化にも一石を投じたのではないでしょうか。もともと開発技術者が多く堅い社風の会社ですが、本イベントで柔軟に対応できるところが示せたかと。次回のイベントがあれば、今回の前例があるのでもっともっと盛り上がる企画や発想が出てくるのではないでしょうか。

 



実際の配信画面

 

周年事業を実施するにあたりJCDに期待できること

藤本氏/周年事業のセミナー()では、具体的な事例に基づいた内容で多くのことを学べました。オンラインでのイベントは、これまでにない様々な機能を使うことができます。例えばコメント機能を利用すれば、距離や時間といったイベントに参加するハードルがぐっと下がります。また遠方の方やテレワークをしている人も気軽に参加できるなど、メリットが非常にあることがわかりました。

 

JCDでは、案件スタート当初に堀部氏の依頼により「周年事業セミナー(出張版)」をメンバーに対して行った。

 

佐藤氏/漠然としたアイデアでも、しっかりとカタチにしてくれます。社外パートナーというよりも、同じチームの一員として一緒作り上げていくんだという姿勢がとても心強かったです。

 

中村氏/コロナだからといって周年行事をやらないのはもったいない。オンラインでイベントを実施することで社員の一体感が生まれることが実感できました。会場に集まれないからといって、周年事業を諦めないでください。オンラインイベントのノウハウや運営方法は、さすがプロならではのものがあり、信頼できます。安心して話を聞いてみてください。

 

成長に効く周年事業バナー

お客様情報

株式会社NTTデータNJK 様

所在地
東京都中央区新富二丁目3番4号 NJKビル
設立
1970年4月20日
URL
https://www.njk.co.jp/
資本金
42億2242万5000円
従業員数
837名(2020年4月1日現在)

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