イベント企画書はどう書けばいい?書き方や構成のポイントを徹底解説
企業MICEの効果とはー常に進化が求められる企業イベントの“想いのギャップ”を考えるー
インナーイベントの効果に皆、興味津々
新年度開始からGWを過ぎ、あっというまにおわりそうな第一四半期。
この時期は企業イベントの実施や企画提案のピークを迎える時期です。
特に、社内キックオフ会議やインナーインセンティブイベントが集中しています。
そのような6月に毎年ご相談を受けるのは社長から「このイベントの効果はなんだ?」「このイベントを行うことで変化はどうやって出るのか」など聞かれたがどのように答えたら良いか分からない、ということです。社内イベントのご担当になったことがある方でしたら同様のことで頭を抱え悩まれたこともあるのではないでしょうか?
社内できちんと効果の検証を行っていますか?
社内イベントといっても様々な種類があり、その目的別に手法があります。
大切なのは、イベントをただ行うだけでなく、何が課題で、打ち手をどう展開し、その打ち手がどんな効果としてあらわれたのかをきちんと“知る”ことです。
社内イベントはある意味センシティブなイベントであるため、効果の見え方次第では、イベントを企画しているご担当者様へ社内の様々なプレッシャーがかかってしまう場合があります。
だからこそ、効果を見える化し「この様な効果があった」と堂々と言えるように検証をしたいものです。ほとんどの場合、「効果のない社内イベント」はないと私自身は考えています。
まずは、主催側と参加者の“想い”のギャップから
私たちは、2012年から定期的に、社内イベントに参加したことがある社会人の男女を対象に、「社内イベントの効果について」のWebアンケート調査を行ってきました。
アンケートの中では、①参加者②経営者(主催者側)を分けて調査しています。
同じ質問に対する両者の回答結果から、参加者と経営者(主催者側)には “想い”のギャップが発生していることがわかりました。
例を挙げると、2016年度版アンケートの中で参加者が「参加したくないイベント」として1位に挙げているのが“自分の手で作り上げる社内イベント”であった反面、最近の経営者(主催者側)からは“手作り感覚を大切にしたい”というリクエストが多いのです。
(この“手作り感イベント”については別途触れていきます)
開始前の“想い”のギャップ。基本的なところでボタンを掛け違えていると、その後のプログラム進行に影響を与えることは言うまでもありません。
効果を得やすくする仕掛け、事前社内告知は大事
このギャップを少しでもなくすために必ずお勧めしているのが、事前の社内告知“策”です。
普通に告知はする、でも事務連絡文書で1回だけ…になっていませんでしょうか。
ここで“策”を講じることが重要です。決してお金はかかりません。
“策”とは、計画的に必要な情報を、適切な回数、いいタイミングで告知をしていくことです。
これだけでも、参加者とのギャップは埋まっていきます。さらに、最初の社内案内がどこから(誰から)来るのか?というところで効果も変わってくるのです。
“誰からの発信”にこだわり、事前のプロジェクトメンバーの人選、運営中の社員様黒子マニュアルまでお手伝いした事例もあります。
手作り感覚イベントもやり方次第でいいイメージに
先ほど述べたように、“社員が自分の手で作り上げるイベント”が参加したくないといわれているのには、理由があるようです。一つには“イベントへ集中したい”という想い。
“参加したいイベント”や“イベントに参加してよかった事”の上位には『感動できるイベント』『参加型で自分たちも一緒に楽しめるイベント』というキーワードがあがっています。
この結果から、せっかく社員が集まるような会社イベントでは、思いきりその“場”に入り込み自分たちも楽しみたい!そしてほかの社員たちと一緒に感動したい!という参加者の想いが推察できます。
「手作り」には「自分たちが働いて作る」、悪い言い方をすると「何かをやらされる」、というイメージがあるようです。また、『社員だけだと企画など段取りの不安がある』という声もあります。
手作り感を出すのであれば、ここでも自然に、自発的に参加者を巻き込む“策”は必要ということになります。(手作り感イベントには、演者や出演者、運営面をなるべく社内の方々で行うことで、より参加者に近い目線でストレートにメッセージを届けられる、という効果があります。)
したがって、しっかりと計算されて企画されたイベント(事前告知~当日の自然な仕掛け)であれば参加者に主催者の意向通り、アットホームな雰囲気を届けることができるのです。
効果をはかりイベントを進化させる
ここまで弊社のアンケート結果から、主催者と参加者の“想い”にはギャップがあるということをお伝えしてきました。イベントを実施する度にしっかりと参加者の声を拾い、検証することで、イベントの効果を最大化し、進化させることができるのです。効果測定の設計や目的の整理などはイベントの企画と同じように大切な作業なのです。
ぜひ、効果測定や目的の整理をしながら企画を進めるお手伝いをご相談ください。