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表彰式を感動的にする音楽の選び方とは?成功に導くための注意点も解説
表彰式は社内イベントの中でも、社員のモチベーション向上のために重要な意味を持っています。
感動的な表彰式にするには、盛り上げる音楽の選び方も重要な要素の1つです。
音楽選びに失敗してしまうと、せっかくの表彰式が台無しになるだけでなく、社内の空気も悪くなってしまいます。
どのような音楽が表彰式を盛り上げ感動させるのか、音楽を選曲する際の注意点について説明します。
表彰式と音楽の関係
表彰式とは、功績や実績を褒め称え、公にする式典です。
会社で行われる表彰式では、表彰されたことに誇りを持ってもらい、自信をつけて精進してほしいなどの目的で行われます。
一般的に表彰式は粛々と進められますが、効果的な表彰式にするためには表彰の際の音楽が欠かせません。
ここでは、表彰式の音楽がもたらす効果について説明していきます。
社員のモチベーション向上
表彰式は、個人やグループなどの功績や実績を讃えるものですが、それとともに、その功績を公に知らせる意図があります。
しかし、それだけではなく、モチベーションの向上にも効果的です。
表彰された人は、表彰されたことによって自信や誇りを持ちさらにやる気が増すでしょう。また、表彰されなかった人は、次は自分が表彰されるよう奮起するきっかけともなるのです。
例えば、社内表彰を大々的に行なっている会社では、さらに表彰される意味が大きくなり憧れが強まります。
表彰に対して社員の気持ちを奮い立たせ、モチベーションアップにもつながるでしょう。
このように、表彰式を効果的に行うことは多くのメリットがあります。
多くの表彰式は式典形式で粛々と進められていますが、表彰式のタイミングで効果的な音楽が流れると注目が集まります。
この音楽の効果によって、式典のクライマックスを演出でき、主役は表彰される人であることが印象付けられるでしょう。
表彰式にメリハリが生まれる
表彰式は、フォーマルな式典である場合が多く、会長や社長・来賓の挨拶などが行われます。
また、業績の報告などもあるでしょう。
いくつかのプログラムにそって進行されていきますが、ずっと緊張感の続く式典ではメリハリがなく印象が薄いものとなってしまいます。
そこで、それぞれのシーンに合わせた音楽が効果的です。
音楽によってシーンの転換ができるだけでなく、静粛な雰囲気、リラックスした雰囲気、クライマックスのシーンなどを参加者にも印象づけられ効果的な表彰式となります。
表彰式にはどのタイミングで音楽を使うのか
表彰式における音楽は、表彰式にメリハリをつけるなど大きな効果がありますが、コンサートやライブのように最初から最後まで音楽を流す必要はありません。
必要なタイミングで効果的に音楽を使うのが大切です。
ここでは、どのようなタイミングで音楽を流すのが効果的かについて説明していきます。
冒頭のオープニング
表彰式の冒頭、オープニングに流す音楽には参加者の注意を引き、さらに式への期待感を高める目的があります。
表彰式が始まる前には、出席者同士での挨拶や雑談などが行われている場合もありますが、音楽が流れることで参加者の注目を集められます。
オープニング曲により、参加者の気持ちが表彰式に向けられるような選曲や音量を意識すると良いでしょう。
表彰式が始まる前は気持ちが緩んでいるので、緊張を高まらせるような重厚な音やファンファーレが向いています。
また、式典の内容などによってはロック系やダンス系の音楽もおすすめです。
表彰からスピーチ中
表彰式の一般的な流れとして、表彰が終わった後には壇上において表彰者がスピーチを行います。
この場合の音楽は、スピーチの邪魔にならないような選曲が大切です。
スピーチを引き立てつつ邪魔にならない曲が良いでしょう。
例えば、映画「ショーシャンクの空に」のEnd Titlesや服部克久の虹Arc en Cielなど、耳あたりがよく、スピーチが音楽に乗って心に届くような選曲を心がけましょう。
また、スピーチが聞こえにくくならないようなボリューム調整を行い、音楽が悪目立ちしないような配慮も必要です。
エンディング
エンディングに流す音楽には、感動的でしっとりとした曲か、さらなる挑戦をイメージさせるようなアップテンポの曲が向いています。
式典の内容や目的によってどちらが最適なのかを考慮し、会社と社員の気持ちが一体となるような音楽を用いると良いでしょう。
表彰された人は自分の功績を改めて噛みしめる、そして参加者はさらに自分のモチベーションを向上させられるような音楽がおすすめです。
また、カジュアルな雰囲気を演出するのであれば、テレビ番組の曲など耳慣れた曲を流すのも良いでしょう。
歓談用など
表彰式の後には、立食パーティなどが用意されている場合があります。
表彰式の緊張を解き、明るく爽やかな雰囲気へと場の空気を変えるような曲を選ぶと良いでしょう。
会話が弾むような、社員同士でコミュニケーションが取りやすい軽快な音楽など、明るい曲が向いています。
表彰式に使う音楽を決めるポイント
表彰式において音楽は重要な要素の1つです。
選曲者の好みではなく、式典の要点を押さえて選曲することが肝心です。
表彰式を盛り上げ印象付けるためには、表彰式の目的にマッチした音楽選びを心がけましょう。
表彰式のテーマに合わせるなど、ここでは、表彰式に使う音楽を決めるポイントについて説明していきます。
表彰式のテーマに合わせる
表彰式にはテーマがあり、そのテーマに沿った音楽を選ばなければいけません。
例えば、勤続年数の表彰式と会社の利益に貢献した人の表彰式ではテーマが異なるのです。
また、業績などとは異なり、社内イベントの表彰式ではよりカジュアルな音楽が向いています。
複数部門の表彰が行われる場合には、各部門において曲を変えるのも良いでしょう。
受賞者や内容によって音楽が変わればイベントにメリハリがつき、また個性が伝わりやすく効果的な表彰式となります。
例えば、スポーツ選手にテーマソングがあるように、受賞者の好みをリサーチして流すのも盛り上がる表彰式となるでしょう。
歌詞のない音楽を選ぶ
表彰式には歌詞のない音楽を選ぶようにしましょう。
歌詞がある音楽にも心を揺さぶる素晴らしい曲はたくさんありますが、特に日本語の歌詞があると会場の意識が音楽に向いてしまいます。
表彰式の主役は表彰者ですから、主役より目立つような音楽はよくありません。
意識せず頭にメロディーが流れてくるような、自然なインストゥルメンタルな曲が向いています。
歌入りの音楽をBGMに用いる際には、できるだけ洋楽からチョイスするようにしましょう。耳慣れたオペラやクラシック音楽、映画音楽などドラマティックな音楽がおすすめです。
多種類の音楽から選ぶ
表彰式にはこの音楽といった決まりはありませんが、目的やシーンに応じた選曲を行いましょう。
音楽にはイメージがあるため、盛り上がる曲やリラックスできる曲といった個性があるので、曲選びは表彰式全体を作り上げる大きな要素となります。
表彰式は一定のタイミングで繰り返し行われる場合も多く、同じ曲が毎回使用されていると新鮮さがなく飽きられてしまいます。
新鮮さを演出するためにも、何度も使用した曲ではなく、多種類の音楽から「その時の表彰式」にあった音楽を選ぶようにしましょう。
表彰式に使う音楽を選ぶ際の注意点
表彰式の音楽は、式典の進行やメリハリにおいても大きな役割を担っています。
また、表彰式を円滑に進め終わらせるためにも、事前の準備が大切です。
表彰式に使う音楽を選ぶ際には、受賞者を引き立てる音楽を選び、万が一のトラブル対応として予備の曲を用意しておくなど、音楽を選ぶ際の注意点について説明します。
受賞者を引き立てる音楽を選ぶ
表彰式の主役は受賞者ですので、受賞者を引き立てる音楽を選ぶことが大切です。
表彰式にはそれぞれにシーンがありますが、まずは一番重要な表彰のタイミングに流す音楽から決めると良いでしょう。
また、音楽の流れるタイミングは表彰式を引き立てる重要な要素となっています。
一番のクライマックスである表彰者の名前が呼ばれた瞬間、そしてステージにあがる時など適切なタイミングで照明とともに音楽を流すと効果的です。
トラブルが合った時のために予備の曲をバックアップしておく
どのように周到に準備を行なったとしても、トラブルはつきものです。
事前にトラブルに対応できるように対策を取っておかなければいけません。
特に、自分たちで音楽を用意した場合には、機材トラブルなどにすぐ対応ができないケースもあるでしょう。
また、選曲したものとは異なる音楽が流れてしまうケースも考えられます。
このようなトラブルにも柔軟に対応できるよう、機材の確認や予備の曲をバックアップしておくと安心です。
著作権に注意する
表彰式に音楽を利用する場合には、著作権に注意しましょう。
基本的には、JASRAC(日本音楽著作権協会)が管理する音楽著作権物を社内イベントなどで利用しても使用料は不要ですが、利用申し込み手続きを行う必要があります。
楽曲使用料が免除されるのは「主として従業員のみを対象とした利用」とされているため、その範囲から逸脱してはいけません。
一方、JASRACに利用申し込みをしていたとしても、著作権違反で配信停止になる可能性が高い点にも注意が必要です。
また、利用申し込み手続きの許可が降りるのには時間がかかります。
時間がない場合や著作権が気になる場合には、著作権フリーのBGMを利用すると良いでしょう。
表彰式で使われる代表的な音楽
数多くある楽曲の中から、表彰式に使用する音楽を選ぶのは難しいでしょう。
ここでは、表彰式に使用されるおすすめの音楽をいくつか紹介します。
耳慣れた音楽は使いやすいものですが、パターン化しやすく新鮮にかけてしまう場合があります。
基本的な表彰式で用いられている音楽を参考に、会社のカラーや授賞式の内容に応じて選ぶと良いでしょう。
Chariots of Fire(炎のランナー)
Chariots of Fire(炎のランナー)は、ロンドンオリンピックの式典でも使用されました。
1981年に公開された映画、「炎のランナー」のインストゥルメンタルです。
ドラマティックでもありますが、爽やかな空気感を演出する際にぴったりな楽曲となっており、屋外での表彰式にも活用できます。
ブレードランナー
炎のランナーを手がけた、ヴァンゲリス作曲の映画音楽「ブレードランナー」もおすすめです。
シンセサイザーを用いているのが特徴なのですが、独特な電子音が表彰式にメリハリをもたらし、受賞者へと注目を集めます。
この音楽はSFとハードボイルドなイメージをもつドラマティックな音楽で表彰式にぴったりです。
英雄の証
「英雄の証」は人気ゲームである「モンスターハンター」のメインテーマ曲として使用されている音楽です。
ゲーム内でも、開始時のオープニングムービーやクエストクリア時のファンファーレ、エンディングなどにも用いられています。
CMなどでも流れているため耳慣れた音楽でもあり、雄大なメロディーは表彰式にふさわしいスケール感があります。
威風堂々
イギリスの作曲家であるエドワード・エルガー作曲の行進曲である「威風堂々」は、表彰式にぴったりな名曲です。
重厚なイメージがあり、よりフォーマルな式典に向いていると言えるでしょう。
表彰式には定番の曲としてお馴染みですが、同じく表彰式の定番である「見よ、勇者は帰る」よりもテンポが早く迫力があります。
受賞者を発表するシーンや表彰者が表彰台に上がる際におすすめの曲です。
タンホイザー
リヒャルド・ワグナーが作曲した「タンホイザー」は表彰式のオープニングにふさわしい音楽です。
よく用いられているのは、タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦というオペラの第二幕の大行進曲という部分です。
気持ちを高揚させる要素がたくさん盛り込まれた名曲とされており、まさに表彰式にはぴったりの音楽と言えるでしょう。
表彰式に使う音楽に悩んだらプロに任せてみる
著作権の利用申請には時間がかかりますし、著作権フリーの音源の中からインパクトのある音源を探すのは大変です。
それだけでなく、表彰式を盛り上げ退屈させない演出を考えなければなりません。
慣れないことに時間をかけて、仕事が疎かになることを考えればイベントのプロに任せることも検討しましょう。
音楽の問題だけでなく、表彰式全体のクオリティが上がります。
まとめ
表彰式には表彰される人を讃えるだけでなく、モチベーションの向上などの目的もありますが、音楽を効果的に用いればその効果をさらに高められます。
そのため音楽の選曲や音量、タイミングがとても重要ですが、数ある楽曲の中から選ぶのは非常に大変です。
表彰式に用いる音楽を決める際には、外部の専門業者に任せるとより効果的な表彰式を演出することができるでしょう。
JTBコミュニケーションデザインでは記念式典など、モチベーション向上や信頼関係の構築などに向けた演出を依頼可能です。
社員のモチベーションを向上させる表彰イベントの実施をお考えの際は、ぜひ気軽にお問い合わせください。