イベント企画書はどう書けばいい?書き方や構成のポイントを徹底解説
海外プロモーションの成功のカギを握る
効果的な海外でのイベント開催とは
コロナ禍が明け、これまでオンラインが主流だったイベントはオフライン(リアル)に変わりつつあり、ターゲットや狙いによってイベント開催手法を選択する企業も増えています。その中で最近はプロモーションやマーケティングを目的とした企業イベントのグローバル化が進んでいるといわれており、今後、海外のお客様や企業に向けてイベント開催を考える日本企業は、これまで以上に増えていくと予測されます。そこで今回は、得意な英語力を活かし多くの海外イベントに携わるJTBコミュニケーションデザイン(以下、JCD)コーポレートソリューション部の米山、榎本、佐々木が、海外イベントの事例をまじえてその重要性やメリット、成功のポイントなどについて語ります。
海外でイベントを開催する
企業のメリット
米山
国内企業が海外へ向けたプロモーション施策としてイベントを選択する理由は業界や業種によって様々ですが、やはり海外販路の新規開拓や事業拡大に繋げたいと考えている企業が大半であると実感しています。すでに国内市場が成熟した状態にある昨今、企業として成長するためには海外に目を向けるのは必然。展示会への出展やセミナーなどのイベントを開催することは、まず企業や商品・サービスと海外顧客の接点を作る第一段階として効果的です。
国内企業が海外へ向けたプロモーション施策としてイベントを選択する理由は業界や業種によって様々ですが、やはり海外販路の新規開拓や事業拡大に繋げたいと考えている企業が大半であると実感しています。すでに国内市場が成熟した状態にある昨今、企業として成長するためには海外に目を向けるのは必然。展示会への出展やセミナーなどのイベントを開催することは、まず企業や商品・サービスと海外顧客の接点を作る第一段階として効果的です。
佐々木
すでに海外に拠点を持ちグローバルに展開している企業では、顧客とのさらなる信頼関係の構築や取引の継続・拡大を目指してイベントを開催している場合が多いように感じます。例えば、私が担当した企業の場合は、既存顧客を招待して今後の取り組みやビジョンなどを説明するカンファレンスを毎回、海外で開催しています。真面目な内容もありながら、海外らしさも体験できるようなアクティビティや食事を盛り込むことで特別感を演出しています。
すでに海外に拠点を持ちグローバルに展開している企業では、顧客とのさらなる信頼関係の構築や取引の継続・拡大を目指してイベントを開催している場合が多いように感じます。例えば、私が担当した企業の場合は、既存顧客を招待して今後の取り組みやビジョンなどを説明するカンファレンスを毎回、海外で開催しています。真面目な内容もありながら、海外らしさも体験できるようなアクティビティや食事を盛り込むことで特別感を演出しています。
榎本
コロナ禍を経ても、プロモーション施策の選択肢としてオンラインでのイベントを考える企業は増えていますが、同時にオンラインのもどかしさを実感されている声を最近よく耳にします。オンラインで商談会を開催しても、自社製品の良さを画面越しだけでは伝えきれないことが多々あるとのこと。顔を合わせて話しをしながら、実際に見て、触れて、スペックを確かめるといった“リアル”な体験がビジネスにはやはり必要だという認識が広がっているように思います。
“世界では当たり前”を意識した
グローバルスタンダードの海外プロモーションを提案
米山コロナ禍と比べて人流が復活した今を好機と捉え、海外の顧客やパートナーを増やすための積極策に取り組もうとする企業が増えつつあるというのは実感しています。ある程度の予算を割いて、企業として取り組む海外イベントを実際のビジネスシーンに繋げやすくするために、JCDでは企画から実施までの流れの中で、海外だからこそ配慮すべき点を企業側の担当者にアドバイスしながら進めています。
佐々木
SDGsについては、メディアなどを通じてここ数年で浸透してきていると感じますし、実際に意識している企業も多いです。ただし、海外イベントの場合は、もう一歩踏み込んでジェンダーや人種についても細やかな配慮が必要になってきます。例えば、セミナーの登壇者は「日本人だけにならないように」「男女を同じくらいの比率で」といったことや、オープニング映像を作るにしても、様々な人種が登場するように作るなど、“世界では当たり前”とされている感覚をイベントのコンテンツやプログラム設計に反映しています。
榎本
グローバルスタンダードを取り入れて企業の信頼を高めることは、海外販路の新規開拓や事業拡大、取引の継続などに繋がってくるはずです。そして海外の顧客からマイナス評価を受けないためにも、従業員の意識をグローバルスタンダードに合わせていくことは、企業自体の底上げになる良い機会にもなります。国内顧客が中心ですと、海外での基準や注意点などにどうしても気が回らないこともあるかと思います。ですので、私たちはお客様と一緒に海外イベントを作り上げていく中で、状況に応じた万全のサポートに努めています。
グローバルスタンダードを取り入れて企業の信頼を高めることは、海外販路の新規開拓や事業拡大、取引の継続などに繋がってくるはずです。そして海外の顧客からマイナス評価を受けないためにも、従業員の意識をグローバルスタンダードに合わせていくことは、企業自体の底上げになる良い機会にもなります。国内顧客が中心ですと、海外での基準や注意点などにどうしても気が回らないこともあるかと思います。ですので、私たちはお客様と一緒に海外イベントを作り上げていく中で、状況に応じた万全のサポートに努めています。
国内外のネットワークを活かした企画や対応力で
企業の望みを叶える海外イベントに
米山海外でイベントを開催することのメリットがある一方で、海外ならではの難しさもあります。文化や商習慣、環境が大きく異なるため、考え方や働き方、時間の感覚など、違いを感じる点は多々ありますし、現地の機材会社やイベント会社が日本語を話せたとしても、日本企業のクオリティに対する要求や、細部にわたる内容の詰め方など、イベントプロデュースする上でのアプローチは全く異なります。だからこそ、現地の事情と企業側の要望を調整して繋いでいくことが私たちの大切な役割だと考えています。
榎本
JCDは海外でも国内と同じように、時差や距離を感じさせずに企画、運営、集客などワンストップでイベントを実施することができます。さらにJTBグループの強みである海外支店とのネットワークを活用して、渡航から宿泊までのコーディネートをすることも可能です。幅広い業界・業種のクライアント企業や現地パートナーとのネットワークと取引実績を活かした企画を立て、それを遂行するノウハウも蓄積されています。例えば、すべてにおいて最上級を経験されているエグゼクティブ層が参加されるような場合は、このイベントでしか味わえないメニューを提供したり、現地のエンターテイナーと交渉してオリジナルのショーを開催したり、個人旅行では体験できない海外での特別な滞在を演出することもできます。常に情報のアップデートもしているので、時代の流れやニーズに合った対応力や提案力も充分です。
米山
海外イベントではリスクヘッジも大切になってきます。私が東南アジアに赴任中に経験した企業イベントでは、バックドロップ幕(ステージ背面に張る布製の旗)を発注したにも関わらず、イベント前日にターポリン(ポリエステル製の布)を引っ張って吊るしたようなものが届いてしまうというトラブルがありました。現地スタッフを総動員して、無事にイベント開催に間に合わせることができましたが、海外イベントにはこういった予想もしないトラブルはつきものです。あらゆる可能性を想定して、迅速に対応できるように準備しておくことも必要です。そういう観点からも私たちの海外イベント実績に基づく蓄積されたノウハウは、きっとお客様のご要望に対して最適解を導くすべになるはずです。
佐々木
JCDには海外で仕事をしたり、留学したり、海外で長期間暮らしていた海外での経験が豊富なメンバーがたくさん在籍しています。ですから、現地に対しては、担当者とコミュニケーションをとって相手の国の文化を尊重し、仕事へのモチベーションを感じてもらえるような動きをしますし、日本の企業に対しては不安や心配事をヒアリングして、日本流の細やかな仕事の進め方をするなど、バランスをとりながら目的に向かってミッションを遂行する人材が揃っています。グローバルな感覚を備えた人材が多いのもJCDの強みですね。
対面コミュニケーションが
新たなビジネスチャンスと関係構築の機会に
榎本日本の市場にフィットしている商品・サービスが、必ずしも海外でも受け入れられるとは限りません。海外でイベントを開催することで、現地のリアルな反応を見たり、意見や感想を聞いたりできることは、企業にとっての市場調査にもなりますし、コストをかける意義だと思います。それに海外の企業のほうが、ビジネスにおいて意外と対面でのコミュニケーションを重要視しているところもあるので、直接繋がることができるイベントは関係構築のための手法として有益なビジネスツールだと捉えていただければと思います。
佐々木
オンラインを活用することで海外とのやり取りは簡単になりましたが、やはり双方の本当の温度感は伝わりづらいものです。そう考えると、オフラインイベントだからこそ感じとることができる人となりや、考えていることなど、得られる情報量は実際に会うことで格段に向上します。そういう機会となるイベントは企業として、チャレンジしていく価値があると思いますので、JCDのノウハウとスキルを企業の皆様にも役立ててほしいですね。
米山
海外に活路を見出す際に、ゼロベースで海外イベントを開催するのはハードルが高いですし、ノウハウを持っていないと諦めてしまいそうになることがあるかもしれません。また、間違ったアプローチは企業にとってネガティブなプロモーションになってしまいます。そんなときこそJCDに頼っていただければと思います。
米山 隆広
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
プロデューサー兼スポーツ事業推進担当
2009年にJCDの前身となるジェイコムに入社。行政や製薬のイベントなどを手掛けた後、東南アジアへ赴任。3年間シンガポールとタイで様々な企業イベントを担当し、2017年からは東京勤務に。休日は掃除や洗濯などをまずしてから、サッカー、ゴルフ、ドライブなどでアクティブに余暇を楽しむのがモットー。
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
プロデューサー兼スポーツ事業推進担当
2009年にJCDの前身となるジェイコムに入社。行政や製薬のイベントなどを手掛けた後、東南アジアへ赴任。3年間シンガポールとタイで様々な企業イベントを担当し、2017年からは東京勤務に。休日は掃除や洗濯などをまずしてから、サッカー、ゴルフ、ドライブなどでアクティブに余暇を楽しむのがモットー。
榎本 晴菜
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
2016年入社。コンサルティング会社やIT会社、大手銀行などの企業イベントの企画から運営に携わる。小中学校時代をアメリカのミシガン州で過ごし、英語でのコミュニケーションが得意。読書好きで、最近は文庫で持っていた上橋菜穂子さんの小説をkindleで買い直して再読中。
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
2016年入社。コンサルティング会社やIT会社、大手銀行などの企業イベントの企画から運営に携わる。小中学校時代をアメリカのミシガン州で過ごし、英語でのコミュニケーションが得意。読書好きで、最近は文庫で持っていた上橋菜穂子さんの小説をkindleで買い直して再読中。
佐々木 里恵
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
2013年にJCDの前身となるICSコンベンションデザインに入社。企業セミナー、イベント、会議、式典など国内・海外のイベントの企画運営を担当。2019年4月~2020年3月まで志願してハワイ研修へ。休日は動画サイトで韓国ドラマを鑑賞したり、推しアーティストのライブに出かけたりしてリフレッシュしている。
コーポレートソリューション部
イベントプロデュース局
2013年にJCDの前身となるICSコンベンションデザインに入社。企業セミナー、イベント、会議、式典など国内・海外のイベントの企画運営を担当。2019年4月~2020年3月まで志願してハワイ研修へ。休日は動画サイトで韓国ドラマを鑑賞したり、推しアーティストのライブに出かけたりしてリフレッシュしている。
*肩書きはインタビュー(2024年3月)当時のものです。