イベント企画書はどう書けばいい?書き方や構成のポイントを徹底解説
菅公学生服株式会社様
菅公学生服株式会社の担当者が語る
社内の一体感を醸成させた周年イベント
170周年事業記念イベント 『未来へツナグ ~go for 200th~』
2023年に創業170周年を迎えた菅公学生服株式会社様は、周年行事として福岡県で社員参加型のイベントを開催し、JTBコミュニケーションデザイン(以下JCD)が企画運営等でサポートいたしました。イベントの中では、「KANKOギネス世界記録™チャレンジ」と題し、「ペンを使って渡していく最大のオンラインビデオチェーン」に挑戦。見事、世界一の記録を樹立することに成功し、社員同士のつながりや一体感を感じられる周年イベントとなりました。今回は周年イベントに携わった担当者から、イベントを通して実現させたかったことや目的、大変だった点、社内での反応など、率直な感想を伺いました。
社員主体で作り上げる周年イベント
開催目的は社内の一体感の醸成と、社名変更後の10年間の振り返り
どのように周年イベントを開催しましたか。また、実施にかける想いを教えてください。
今回の周年イベントは、有志約30名で社内プロジェクト(実行員会)を立ち上げ、開催の2年前から計画してきました。目的は大きく2つあり、弊社は1854年(安政元年)に創業した企業でありますが、社名を変更してから10年が経つので、その振り返りを行うということ。また、来る200周年に向けて社内の一体感を醸成することでした。そのため、従業員同士のコミュニケーションを活性化させ過去から未来に「ツナグ」ということを大切に、このイベントを企画しました。ここ数年はコロナ禍であり、社内の交流が極端に少なかった時期でもあります。この機会にできるだけ同じ空間で同じ時間を共有することで仲間の存在を感じてほしい、そうした想いがありました。
こだわりのプログラム構成で自社のビジョンを改めて共有
社内の企画段階では、どんなプログラムを検討されていましたか。
2年前に立ち上げた実行委員会が主体的に企画を考えていました。社内からは運動会やリアル野球盤・カラオケ大会・芸人を呼んだイベント等の企画案が挙げられる中、JCD様からは開催テーマや目的を汲んでいただき、数々の企画案をご提案いただきました。その中から社員全員が参加できる「ギネス世界記録」への挑戦を実際の企画として採用いたしました。私たちも創業170周年を迎えることを機に、改めて自社のビジョンを共有し、チャレンジスピリットを醸成したいと思っていたんです。そこで、ギネス世界記録へのチャレンジをぜひ取り入れたいと考えました。
どのようなギネス世界記録にチャレンジされたんでしょうか?
挑戦したのはペンを使って子どもたちへのメッセージを書き、そのペンを受け渡していく様子を一人ずつ撮影した動画をつなげて一つのオンラインビデオチェーンを作成し、その参加人数を競う記録です。ブランドスローガンである「未来に、エールを。」のもと、「すべては子どもたちの未来のために」を体現する企画にするため、一人ひとりが子どもたちのために実現したいことや挑戦したいことに向き合い、「私は子どもたちのために〇〇をします」と宣言しました。この動画をつなげて一つのビデオチェーンを作成し、ギネス世界記録に挑戦しました。
その結果、見事ギネス世界記録に認定されましたね!参加者の反応はいかがでしたか?
今回のテーマである「ツナグ」の通り社員同士のつながりや一体感を感じられて、なおかつ、イベント会場で参加することができない社員も一緒にチャレンジできる内容にするために、全員がつながるビデオチェーンという方法を採りました。
動画撮影中は、ビデオチェーンの完成像がわからないまま参加している社員が大半の状態でしたが、本番で完成した映像を見て結果発表をする際には演出も相まって大きな盛り上がりを見せ、多くの社員たちの印象に残る企画となりました。
このほか、イベントの演出に対してこだわったポイントをお聞かせください。
私はこのギネス世界記録コンテンツの担当だったのですが、その他にも様々な企画を実施しました。弊社では社会貢献としてSDGsへの取り組みを行っています。そのSDGsプロジェクトの一つとして工場廃材を用いたモニュメントのお披露目を会場で行いました。代表社員と尾﨑社長、そして制作してくれたアーティストの方によってその場で完成させるという、SDGsの取り組みをリアルに感じられる演出にしました。
モニュメント制作は、モチーフが「飛梅」だと見る人にわかってもらうためにアーティストさんとも意見交換をしながら進めていきました。お披露目では、少しでも多くの社員に身近に感じてもらいたいという想いから、代表社員にも参加してもらい、モニュメントの登場シーンは印象的な演出にするために、JCD様に別ステージを作っていただきました。
とても活気のある社風の良さが表れているイベントでした。担当者として気を付けたポイントや特に苦労したポイントがあれば教えてください。
実は、前回の160周年の振り返りを行った際に「参加したくても会場に行けない」という声が非常に多く挙がりました。弊社は女性従業員も多いので、家庭の事情などで実際に来られない人もオンラインでつながれる環境づくりを行いました。全員に参加してもらえるイベントにしたかったので、常にそのことを念頭において準備を進めていきましたね。また、未だ完全に終息しているとは言えない新型コロナウイルス感染症の対策についても、細心の注意を払いながら会場づくりを行いました。
周年イベントは全員が同じ方向を向くことができる機会
イベント実施後の社内の反応をお聞かせください。
社長からの熱いメッセージが直接伝わり、200周年に向けてのモチベーションがアップしました。約3割の社員にとって周年行事の参加は今回が初めてだったのですが、社内の一体感が感じられたのではないでしょうか。アンケート結果も160周年の時よりも良い結果が出ており、「次回は運営側で参加したい」などポジティブな反応が多かったと感じています。
今回の周年イベント実施を通して、周年イベントの意義はどのようなことだと考えていらっしゃいますか?
周年イベントは、社員全員が改めて同じ方向を向き、考える良い機会になると思います。「未来に向けて」「振り返り」など、普段は考えないことを感じられることが大きな意味を持つと思います。また、周年イベントを実施することが組織活性にもつながることも非常に重要なポイントだと感じました。全員参加の取り組みは想像以上に盛り上がりましたし、それに対しての結果も見せることができたので、従業員の意識醸成やモチベーション向上にもつながり、仕事においても皆がやってくれたことをフィードバックすることが組織活性につながると感じました。
周年事業をプレスリリースで発表し、企業ブランディングにも活用
ギネス世界記録チャレンジの取り組みについて、プレスリリースを出した結果、地元メディアにも複数掲載されました。このプレスリリースにはどのような狙いや期待がありましたか?
今回のギネス世界記録への挑戦を通じて、「子どもたちのために実現したいことや挑戦したいこと」に一人ひとりが向き合いました。そんな企業姿勢を社外の方にもぜひ伝えたいと思い、プレスリリースを出しました。プレスリリースを発信することで対外的な企業ブランディングにもつながりますが、掲載記事を目にすることで社員自身が成し遂げたことに誇りを感じるなど、社内のモチベーションアップも期待して発信しました。
豊富な経験や知識を有するJCD
イベントの企画から当日運営、宿泊手配までをトータルで依頼できる絶対的な安心感
今回、自社だけの力で周年イベントを実施するのではなく、JCDに委託してみていかがでしたか?
JCD様の豊富な経験や知識を期待して、今回の周年行事を依頼いたしました。実行委員会主体で企画は考えていきたいという想いや開催目的をうまく汲んで伴走いただきましたし、イベント運営のプロの方々のおかげで、自社内だけではわからない他社の周年行事の情報を教えてもらい参考にすることができました。
運営面でも、自前で運営スタッフを集めて当日の指示を出すのはとても大変なことです。そういったスタッフ集めから当日の運営まで一括でお願いできることも良かったです。また、ギネス社との交渉など社外との連携もすべてお任せすることができたので大変助かりました。
さらに、弊社の場合は全国から福岡に集まったので、宿泊の手配などもJTB様も含めた共同作業でやっていただけました。全国から社員が集まるような弊社にとっては、こうした点もありがたかったですね。
様々な企業の周年イベントを運営されているJCD様には、ぜひその経験をフィードバックいただき、次回の弊社の行事でもご一緒できればと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。
お客様情報
菅公学生服株式会社様
- 所在地
- 岡山県岡山市北区駅元町15-1 岡山リットシティビル5F
- 設立
- 昭和4年(1929年)
- URL
- https://kanko-gakuseifuku.co.jp/
- 資本金
- 1億円
- 従業員数
- 3,037名(グループ全体/2023年7月末時点)