SOMPOホールディングス株式会社 様 初の合同入社式でグループの一体感を醸成
前例のない挑戦が、未来への第一歩に

【グループ入社式】SOMPO START DAY 2025

2025年4月1日、SOMPOホールディングス株式会社とグループ会社15社は、約770名の新入社員を迎える初の「合同入社式」を開催した。グループの垣根を越えた一体感を新入社員に伝えるべく企画されたのは、従来のセレモニーの枠にとらわれない、新しい形の入社式『SOMPO START DAY 2025』。上手・下手の概念を取り払ったフラットな空間設計や、心を動かす映像演出、インタラクティブな交流コンテンツが、新入社員の各事業への理解深化と帰属意識の醸成につながるとともに、グループのさらなる未来への足掛かりともなった。立場の異なるグループ各社の想いを一つにし、初の試みを成功に導くまでの道のりを、合同入社式プロジェクトチームの中心メンバーである村上氏と西原氏に伺った。

●インタビュイー
村上信毅 氏(SOMPOホールディングス株式会社 人事部 課長 /合同入社式プロジェクトチーム)
西原隆介 氏(SOMPOホールディングス株式会社 人事部 課長 /合同入社式プロジェクトチーム)

左:西原隆介氏 / 右:村上信毅氏

入社初日に伝えたい、SOMPOグループのパーパスと一体感

西原氏:
SOMPOというと、損害保険のイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし実際には、国内生命保険、海外保険、さらには介護といった分野まで幅広く事業を展開しています。
SOMPOグループは、『“安心・安全・健康”であふれる未来へ』をパーパスに掲げ、事業、国、そして企業間の垣根を越えてつながり合い、幸せで豊かな社会・人生の実現に向けた一番頼れるパートナーであり続けることを目指しています。そのためにも、グループ全体での一体感を高めていきたいと考えていました。

こうした背景から、これまでグループ会社15社がそれぞれに行っていた入社式を、初めて合同で開催することとしました。新入社員がSOMPOの一員となる最初の日に、グループのパーパスや一体感、スケール感を肌で感じてもらいたい。「異なる事業同士が“つなぐ・つながる”ことで、もっと面白いことができる」という期待感を持ってもらいたい、と考えたのです。
そのために、「所属する事業会社や、新入社員・役員といった立場の違いにとらわれない、フラットな入社式にしたい」とも考えていました。タイトルを『SOMPO START DAY 2025』としたのも、いわゆる“セレモニー”といった雰囲気の堅苦しい場にしたくないとの想いからです。

抽象的なコンセプトをどう形にする? JCDが示した具体化のアプローチ

村上氏:
合同入社式の実施が決まってからは、グループ各社の人事担当者からなるプロジェクトチームで定例ミーティングを重ねました。当然、意見がぶつかることもありました。これまで各社で入社式を行ってきた歴史があるので、それぞれに想いがあり、ノウハウも確立されている。どうしても意見が分かれる時には個別で話をする場を設け、「入社式は誰のためにやるのか?」という原点に立ち戻って、丁寧に議論を進めました。手戻りになるようなポイントだけは外さないよう気を張りましたが、西原が全体をしっかりとまとめ上げていたので、不安はありませんでした。

西原氏:
「新入社員のために」という想いは全社共通していたので、軸はぶれずに話し合うことができました。それでも悩んだのがコンセプトメイキングです。
プロジェクトチーム、外部のコンサルティング会社、交通や会場手配を含めた全体統括をしてくれたJTBの3者で、ディスカッションやワークショップを重ねた末、最終的に『SOMPOの可能性はわたしたちのもの』というワードを作り上げることができました。ただ、それをどう具体化するかが難しく、ラストワンマイルを詰め切りたいという感覚がありました。コンセプトは概念であり、どうしても抽象的になるため、自分たち自身が腹落ちしきっていない部分があったのです。

そうした中、ある程度コンセプトが固まった時期からは、JTBを通して、JCDとのプログラムや演出に関する打ち合わせも進めていました。そこでJCDが出してくれたのは、「一体感・スケール感を共有する場にしたい」という我々のオーダーをまさに体現するような企画案でした。自分たちだけでは思いつかないようなアイデアには、非常に刺激を受けました。具体的なイメージを提示してもらったことで、抽象的だったコンセプトも「この方向で間違いない」という確信に変わりました。

空間、映像、体験コンテンツ…すべてを集結しコンセプトを表現

前例のない会場レイアウトで実現したフラットな空間

西原氏:
コンセプトの明確化にもっとも影響したのが、会場レイアウトです。「フラットな空間」を実現するソリューションとしてJCDが提案してくれたのが、円形のセンターステージと四方に伸びるランウェイ、それを囲む座席配置でした。全く想像もしていなかったレイアウトでしたが、我々のやりたいことを見事に形にした空間になっていました。
さらに、当社側のこだわりで、席順は異なるグループ会社の新入社員同士が隣になるようにしてもらいました。「さまざまな事業分野で多彩な社員が活躍している」というSOMPOグループの世界観を感じてもらうためです。

しいていうなら、ステージとランウェイについては「少し派手すぎるのでは」という心配もありました。従来のイメージを打ち破りたい反面、華美にはしたくなかったのです。JCDはそれを踏まえて、照明の色数を絞ったり、装飾を最小限に抑えたりすることで、全体としてはシンプルながらインパクトがある空間に仕上げてくれ、参加者からも非常に好評でした。
この会場レイアウトは、JCDが過去に開催した表彰式や、海外の企業のキックオフミーティングなどをもとにしたアイデアと聞いています。入社式に限らず、多種多様なイベント実績があるからこその提案だったのだと感じます。

プロにしか作れない、心を動かすハイクオリティーな映像

西原氏:
会場レイアウトとおなじく好評だったのが、SOMPOのパーパスを伝えるオープニングムービーです。グループ各社から集めた素材が、編集によってあれほどクオリティーの高い映像になるとは驚きでした。プロにしかできない映像の作り込みが素晴らしく、ぐっと胸に刺さるようなムービーに仕上がっていました。
トークセッションの導入時にアタックムービーが流れることで、映像による感情の高まりとともに次のプログラムへ向かう…という流れになっていたのも良かったですね。入社式の目的である「グループ各社の相互理解やスケール感の共有」という面でも効果的だったと思います。伝えたいことをしっかり盛り込みながら、心に響く映像を作るクリエイト能力の高さに感銘を受けました。

立場を越えた交流を生んだ、インタラクティブなコンテンツ

西原氏:
新入社員を対象に行った事後アンケートでは、「参加者同士のコミュニケーションを生むコンテンツが良かった」とのコメントが多数ありました。
「SOMPOで働くうえで大事にしたいこと」を書いたフリップを使い、隣に座った新入社員同士で対話をするペアワークは、こちらが思った以上に盛り上がりました。交流を楽しみながら、お互いの事業への理解がより深まったのではと思います。
エンディングでは、新入社員が役員とハイタッチしながら退場するという演出を取り入れました。全員のハイタッチが終わった時には役員から自然と拍手が起こり、感動的な時間になりました。アンケートで知ったのですが、ハイタッチの際、役員は新入社員へねぎらいの言葉をかけていたそうです。役員が自発的にそうした心配りをしてくれていたことが非常にうれしく、新入社員からも「SOMPOグループの一員になったと実感できた」といった感想が多く聞かれました。

満足度97.6%!グループを一つにした合同入社式の意味

西原氏:
前述のアンケートで入社式全体への満足度を聞いたところ、97.6%という非常に高い評価が得られました。「グループの一体感を感じた」「各事業の存在意義が理解できた」などの項目は5つのうち4つで95%を超え、パーパスの理解深化につながったことを確認できました。
ともに試行錯誤したグループ各社のプロジェクトメンバーにとっても、想像以上の入社式だったようです。当日、各社の人事部メンバーが会場入りし、実際のセンターステージやランウェイを目にした時は、そのインパクトに「おお!」と驚きの声が上がっていました。その反応は、私としてもうれしかったですね。各社での入社式ではなかなか実現できない規模感や思い切った演出に、グループとして協働することの意味を実感できたように思います。

グループトップをはじめとした役員も今回の入社式を高く評価していました。今、SOMPOホールディングスの中期経営計画では、グループ各社の枠を超えて商品やサービスを融合・進化させ、付加価値を創り出すべく「つなぐ・つながる」をキーワードに掲げており、事業間の連携がますます重要になっています。次の時代を担う新入社員に、そうした価値観をしっかりと伝えられたことは、企業の将来的な成長にもつながると考えています。

“私たちの想い×プロの知見“で形にした一日が、これからの原点に

西原氏:
新入社員のアンケートで、唯一満足度が80%台だったのが「同期との親睦を深めることができた」という項目でした。「もっと話したかった」「もっと交流の時間が欲しかった」という声が多く、私たちとしては良い意味で驚きでした。
これを踏まえ、次回はコミュニケーションやアウトプットの機会をより充実させていきたいと考えています。プロジェクトチームでも、すでに次回に向けてさまざまな意見が出ているので、各社のニーズをすり合わせながら来年も良い入社式を作っていければと思います。

村上氏:
我々が意図したことがしっかり新入社員に届いたと感じています。入社初日にグループの多様な広がりを体感してもらえたのは、大きな収穫でした。今後はこうしたイベントだけでなく、日々の業務の中でも、事業のつながりやスケール感を実感できるようなグループになっていけたらと思っています。今回の入社式は、その第一歩になりました。

西原氏:
そうした入社式を実現できたのも、プロであるJCDの伴走があってこそです。自社として前例のないイベントを行うにあたり、専門性もないままに一人で悶々と悩んでも、実現するのは難しいと思います。しかも我々が目指したのは「グループの一体感を表現したい」「堅苦しい式のイメージを壊したい」というもの。その抽象的なオーダーに対して、JCDはセンターステージとランウェイの提案を出してくれた。あの発想は、社内のプロジェクトメンバーだけでは絶対に出てこないものでした。
JCDと言いたいことを言い合えたのも良かったですね。イベントに関して専門家ではない我々のアイデアでは、実際の現場では通用しないこともあります。JCDはそうした点にプロとして遠慮なく意見してくれ、我々のやりたいことと実現性のバランスを取ってくれました。おかげで一緒にいいものを作ることができたと感じています。

村上氏:
この経験を生かし、キャリア採用の人たちを対象にした施策なども拡充していきたいと考えています。SOMPOグループに新しく加わるという意味ではキャリア採用も同じですから、グループの中で活躍していくきっかけになるような場や仕掛けを作れたらと思います。

西原氏:
今回の入社式で、こうしたイベントを開催するにあたっての当社ならではの大義やコンセプトを確立することができました。核になる部分はJCDとすり合わせができているので、そのうえで「次回のグループ入社式でどんなコンテンツを作っていくか」といった点をぜひ提案いただきたいですね。今後も期待しています。

写真左から:
㈱JTBコミュニケーションデザイン モチベーションイベント局 イベントプロデューサー 紺屋 可那子
SOMPOホールディングス㈱ 西原 隆介氏
SOMPOホールディングス㈱ 村上 信毅氏
㈱JTB ビジネスソリューション事業本部 第一事業部 髙木 康広

お客様情報

SOMPOホールディングス株式会社 様

所在地
新宿区西新宿1-26-1
設立
2010(平成22)年 4月 1日
URL
https://www.sompo-hd.com/
資本金
1,000億円
従業員数
537名(2024年3月31日現在)

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