“MOTIVATION EVENT” が、組織と人の、感情を動かす。

モチベーションイベントのプロデューサーが
リアル空間でのライブコミュニケーションにこだわる理由

未来へ向けた、コーポレートコミュニケーションをデザインする。
イベントプロデューサー 河野一樹が語る
モチベーションイベントの役割とこれからとは。

組織の、未来へ向けたエネルギーを創造する 。
"MOTIVATION EVENT"

モチベーションイベントとは、企業や組織が、未来へ向けて持続的な発展を遂げるためのモチベーションを高めることを目的に実施する"リアル空間におけるライブコミュニケーションイベント"。主な参加対象者を、企業の従業員、販売代理店等のパートナ企業、株主などとした、キックオフ、アワード、周年、スポーツフェスティバル、株主総会等が挙げられます。

例えば、全社員が集まってのキックオフイベントなどはプログラム構成として、まず前期の振り返り、今期に向けた戦略の共有やビジョンの再確認、加えて、前期に高いパフォーマンスを上げた社員のアワード(表彰式)を組み込むケースがあります。その後、参加者同士の懇親を促進するパーティを実施する企業様も多いです。

わたしたちは、そういったイベントという手段を通じて、どんなコミュニケーションをデザインすれば、その企業または組織へ未来に向けた変化をもたらすのかを常に考え、企画、演出、運営などの総合的なプロデュースを行っています。

 

"MOTIVATION EVENT" は、組織と個人の価値観をフィットさせ
"ありたい姿(未来)をシェア"する場。

企業の未来である、「ありたい姿」に向けて成長していくエネルギーの源泉は、そこに所属する従業員の「モチベーション」だと考えています。それを高めるには企業という組織と、従業員という個人の「価値観」をフィットさせることがとても重要になります。モチベーションイベントの役割は、リアル空間における直接的なコミュニケーションを通じて、その「価値観」をフィットさせるきっかけを創り、目指すべき「ありたい姿」をシェアする場だと考えています。

「ありたい姿」は、短期的な目標であることも、あるいは「ビジョン」という永続的なものであることもありますが、現状から未来へ向かうために、イベント参加者のモチベーションという意欲をデザインして、全員の意識をそこに向けるのが僕たちの仕事です。

ある企業の年間アワード(表彰式)では、全国の成績優秀な営業担当者を賞賛する場として毎年開催され、表彰対象者は約1000名近くにも及びます。そこで、表彰される一人一人が輝く瞬間を創る演出として、会場全体から注目と喝采を浴びることのできる「ランウェイ」をデザインしました。表彰された皆さんは、この「ランウェイ」をウォーキングしてステージ登場するのですが、ものすごくいきいきとした笑顔で、仲間の声援に応えたり、勝利のポーズをしたり、喜びの感情を爆発させるんですね。このような参加者の姿を見ていると、イベントプロデューサーとして素直に嬉しく、感動しますし、こういうみなさんのエネルギーが組織を成長させていく源泉だと確信する瞬間でもあります。 参加者の皆さんに、「この感動を再び味わいたいから、来年も受賞できるように頑張ろう」と思ってもらえる場にしたいという意識でいつも企画や演出を考え続けています。

 

目的を達成するために大切にしている「三つの目線」

イベントの目的を達成するために、「三つの目線」を忘れないようにしています。

一つ目は「参加者目線」。 自分が参加者としてその場にいたら「どう感じるか、メッセージは伝わるか、感情を動かされるのか」という素直な感覚を大切にしながら企画・演出をプランニングしています。

二つ目は「企業目線」。 参加者目線に偏りすぎると「参加者にとっては嬉しいし楽しいけれど、企業の立場ではちょっと...」ということにもなりかねません。ご担当者の立場で、企画内容とリスクのバランスを取るという目線も必要だと考えています。

そして三つ目は「クリエーター目線」。 アイデアをカタチにする立場として、本質を捉え、たくさんの「いいね!」を得られるよう最後の最後まで、納得できるまで、考え抜くことを強く意識しています。

それぞれの目線をどう組み合わせればイベントの目的を最も達成できるかを考えるのが僕の役割ですが、日々、その最適解を導けるようなイベントのデザインを心掛けています。このようなスタンスで仕事と向き合うことが、色々とご相談をいただく機会につながっているのではないかと感じています。

 

リアル空間でのライブコミュニケーションが持つ力

組織を成長に導くための手法は、もちろんたくさんあります。その中で「イベント」が効果的であるとするならば、理由は、「リアル空間におけるライブコミュニケーションには人の心を動かす大きな力がある」と信じているからです。

プロ野球などのスポーツ観戦が良い例ですが、テレビ中継の視聴率がどんどん下がる中、球場への動員数は着実に増えています。同じ空間に人が集まり「体験」や「想い」をシェアすることでポジティブに心が動く瞬間が生まれる。人が生きていく上において、誰かと何かをシェアすることの重要性と必要性が表れている結果ではないかと思っています。それと同じことをコーポレートコミュニケーション中でも創っていく。その一つのカタチがモチベーションイベントです。同じ空間に関係者が集まり、face to faceのコミュニケーションを通じて心の変化を生じさせることで目的へ向かい気持ちが一つになることが期待できるのです。

では、どういったイベントを実施したらいいか。それは設定する目的により異なります。根底にあるのは「いかにして参加者の心を動かすか」ということに変わりありませんが、主催者側の想いを、「伝えるではなく、伝わる」ということを強く意識しながら、どういった手段や演出でそれを表現すれば実現できるのかを考えていくことが大切だと思っています。

テクノロジーの発展により世の中がどんどん便利になっていくとともに、価値観が大きく変化し、人と人との直接的接点が少なくなってきています。だからこそ、リアルな空間で、直接的にライブのコミュニケーションを実現できるモチベーションイベントは今後コーポレートコミュニケーションの中で重要性を増していくと思いますし、その価値を確かなものにしていくことが、自分の使命、役割だと考えています。

 

働く価値観の多様性から生まれる
「周年イベント」へのニーズ

近年、企業様からの「周年イベント」へのご相談が多くなっています。その背景には、「企業と従業員の関係の変化」があると考えています。

働き方、働く価値観が多様化している状況の中、企業のアイデンティティや未来を社員としっかりシェアすることの重要性を感じている企業が増えているのではないでしょうか。今の時代、会社に来なくても働けますし、副業を促進している企業もある。社員が「その会社(組織)に所属する意味」を感じないと、そこで長く働く人は居なくなってしまいます。もちろん報酬を上げれば社員の満足度は高まりやすいので長く在職するかもしれませんが、経営状況でそうはいかない時もあります。そんな時、冒頭に申し上げたように組織の価値観と個人の価値観がフィットしていたら、働く人にとって報酬以上に重要なもの、働きがいや生きる楽しさが提供でき、社員の定着率も上がるかもしれません。

組織と個人の、価値観のフィットは、これからの企業経営においてどんどん重要性を増していくでしょう。「周年イベント」は、そのきっかけを創るにとても良い機会だと思っています。

 

イベントを軸に、
モチベーションの総合デザインを考える。

今後もっと取り組んでいかなければならないのは「心の変化が起きやすく、持続・伝播できるスキームを構築する」ということ。当日その瞬間は盛り上がるかもしれませんが、もっと前から心を動かす仕掛けを持続的に展開していくことができれば、気持ちの動き方がもっと大きいかもしれないし、心が動く人の数が増えるのではないかと思っています。

ですから、モチベーションイベントで達成したい目的に対して、事前の施策、プロモーションも含めて、しっかりと準備をする必要があります。またイベントで盛り上がった「心の動き」をいかに持続させていくかというイベント後の施策も重要です。これからは、モチベーションイベントを中心として事前事後も含め、さらにはそのフレームに固執することはなくワーク・モチベーションを高めるための総合デザインとして考え、企画・プロデュースに取り組んでいく必要があると考えています。

 

PROFILE

河野一樹 |MOTOKI KAWANO

エグゼクティブプロデューサー
ミーティング&コンベンション事業部 モチベーションイベント局

企業がステークホルダーに向けて実施する「表彰式」「キックオフ」「周年」などのイベントを人材・金融・医薬・自動車関連業界を中心にプロデュース。イベントを基軸としながらも、その枠だけに捉われず、総合的なコミュニケーション施策を提供している。


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